ヒューマンネットワークグループ代表 齋藤伸市ブログ

ある経営者の悩み

保険のご契約を頂いているお客様に対して、
定期的に管理資料を作成して、
状況の説明に訪問しております。

先日、ある分野でシェアNo.1の
パイオニア企業へ訪問いたしました。
私は、その時の社長様のお話に感動したと同時に、
非常にショックを受けたのです。

この会社の有能な社員が、
親の介護にかなりの負担を強いられているそうです。
業績優秀なこの会社の成長のスピードを考えれば、
個人的なことは割り切って考え、
合理的に対処されるのかなと考えておりました。

反して社長様は、
その社員の健康面や精神的な負担を凄く心配され、
私に対して、事の一切をお話になりました。
そして、善後策はないかご相談をされたのです。

咄嗟の問いでしたので、
「社長が社員の個人的な問題に対して、
真剣に心配していることが伝われば、
社長の気持ちに感謝し、この社員も幸せなのではないか。」
と、返答することが精一杯でした。

年々高齢化が進み、
被介護人が増加している現状を考えていくと、
この社長の悩みは明日はわが身のことであり、
決して安閑としてはいられません。
私が当事者となった時、
どうするか処置法も考えておかなくてはならないと思います。

ここで感じたことは、日本も合理的な考えが進み、
会社はただ単に給料を支払うだけ、
社員も報酬の為に(言われたことを言われたことのみ)
会社の商品・サービスを売り込むだけとします。

でも、そのやり取りだけでは血も通わず、
顧客とも心の通じ合いがありません。
果たしてそれでいいのか、
社員や社員の家族は幸せなのかということです。

一方、この社長のような経営者に出会えた社員は、
社長の意気を感じることでしょう。
利益追求型で、合理的な経営の会社だと思っていたのに、
心の通じ合いを重視したこの経営者の姿勢には、
本当に感動させられました。

2007年5月 9日 13:29 | わたしが感動した話 | トラックバック(0)

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