ヒューマンネットワークグループ代表 齋藤伸市ブログ

マスクについて気付かされたこと

今の時期、マスクをしている人を多くみかけます。
風邪をひいている人は、他人にうつさない配慮もありますし、
予防効果もあるでしょう。

また、喘息が持病の人の発作対策も考えられますし、
花粉や大気汚染(PM2.5等)を気にして着けることもあります。
このように、マスク着用にはいろいろな事情があると思います。
すなわち、すべてが失礼になるとは限りません。

でも、気を付けないと、相手が良い印象を持たない場合や
失礼になってしまうこともあるのではないでしょうか。
これについて、私の体験で感じたことが3つほどあります...。

まず、父が病気でいよいよ大変だという時のことです。
長期療養を続けていたのですが、
余命がわずかということで、主治医の先生から話を聞きました。

家族としては重要な話で、説明を聞いているのですが、
その先生はマスク着用したままで話をされて、
もごもごして、何を言っているのかよく解りません。

病院なので、予防ということがあるのかもしれません。
でも、大切な話なので、出来れば外してほしいと願い、
「先生は風邪をひかれているのですか?」と確認すると
予防のためにされているとのこと。

であれば、カンファレンスの狭い部屋で、
全く風邪をひいていない家族だけだったゆえ、
「(話が聞き取れないので)マスクを外してくださいませんか?」
と、お願いをしてみました。

でも、「ちよっと大きな声で話をしますので勘弁してください。」と、
マスクを外すことには、応じてはくれませんでした。

この時は、これ以上突っ込みませんでしたが、
家族にとっては、聞き逃せないとても重大な話だったのに、
どうもしっくりこないなと思いました。

次に、ある取引先の年賀状について感じたことです。
ここの年賀状は、毎年、従業員の方々の集合写真です。

いつも冬に撮影をされるためか、
必ず何人かは、マスクを着けています。
100人以上の組織なので、止むを得ないのかもしれません。

でも、気になる点は、それだけではなくて、
顔が隠れて、半分だけしか写っていない人が何人もいるのです。
両側は空いているにも関わらず...。

集合写真でマスクをしている人がいるし、
顔が隠れた人が、何人も写っている写真を平気で送る代表は、
ちょっと無神経だなと、私は思いました。

まるで、ここに勤めていることが後ろめたくて、
分からないようにするような写り方で、
見る人が見ると、違和感を感じるのではないでしょうか?

3つめは、好感を抱いた例です。
弊社の大きな取引先である会社の会長の元へ、
インタビューのために伺った時のことです。

かなり向こうから、会長と社長が歩いてきます。
そして、私の顔を確認された瞬間に、
会長はパッとマスクをとりました。
とってポケットに入れて歩いてきます。

私の傍らに来ると、
「いつもお世話になって有難う。
おたくのお蔭で助かっているよ」と仰ってくれました。、

そして、「経営者インタビューということで来られたのに
ごめんなさい、風邪をひいてしまって
貴方に私のとても悪い風邪をうつしたくないから
マスクをしてもいいですか?」と言われました。

「声がごもごもしてしまうと失礼だし
マスクをしながらインタビューというのもおかしいし...」
と、私のことを、とても気遣われました。

マスクを着用されてインタビューをしましたが、
最中にも、「今ので分かったかな?」と
意識をした配慮があり、とても嬉しかったです。

これらの体験により、
どういう場面では、失礼にあたる(違和感を感じる)のか?
でも、一言、声をかけることで、
逆に、良い印象を得られることもあるな、と気付かされました。

人の捉え方はいろいろですし、
マスクを使用するということにも、
心配りをしなくてはならないなと改めて思います。

2015年1月23日 09:20 | いろいろ気づいたこと | トラックバック(0)

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