ヒューマンネットワークグループ代表 齋藤伸市ブログ

設立前の出来事を越えて...

今回は、弊社の設立前におきた出来事について書かせて頂きます。
保険会社で一緒に仕事をしていた仲間と出資し会社
(複数の保険会社の商品を扱う代理店)を設立、
私が代表取締役としてスタートしました。

社員15人中、半数が株主です。
仲良く出来ればきっと上手くいく、
失敗をすることなど考えてもいません。

当初いろいろな保険会社から「社長!社長!」と
煽てられ有頂天になっていました。
1人で数字に追われる保険セールスは孤独なものです。

もともと寂しがり屋の私にとって1人でも多くの仲間が加わり
仕事が出来ることは、大変楽しいものでした。
しかし、楽しい時は僅か1年で空中分解してしまいます。

要するに、私はセールスマンが集まっただけの組織で
浮かれていたのです。
保険セールスは出来ても、社員をまとめる力がありませんでした。

そんな社長の下では、次から次へと様々な問題が発生します。
売上低迷時、直接貢献しない事務スタッフを営業担当者が邪険に扱い、
それが原因で辞めた方もいます。

また、お客様に保険に入ってもらうためには手段を選ばず
契約を優先した仲間もいました。間違った方法で
売っているにも拘らず、売れる人が売れない人の要領の悪さを
指摘し無能扱いすることも日常的にありました。

私自身、結果を出せない営業担当者にストレスを感じ、
売上に貢献しないことに腹立たしささえ感じていたのです。

やがて社内は、保険を売るためには手段を選ばない
一部の役員とそれを許さないと考えるグループ、
私を含めたその他のグループの3つに分裂、
会社としての機能を失い営業活動が出来ない状態が数ヶ月続きます。

このままでは会社が潰れると思った私はこの仲たがいを沈静化させ
(自分の見栄もあり)、元の状態に戻そうとしました。
しかし1度ひびが入った組織はなかなか元には戻りません。

私はいづれ時間が解決してくれるだろうと、
営業活動に没頭することで代表者の責任を放棄したのです。
そんなある日、臨時株主総会が開催されました。

参加してみると前述の役員とそれを許さなかったグループが結託し、
社長である私は責任を問われ解任させられました。
双方にメリットがある裏取引の存在を知っていただけに、
露骨な裏切りと決め付け、大変ショックを受けました。

信頼していた仲間達に裏切られた悔しさで自分を見失っていた私は、
非を認めず、往生際の悪い考え方からしばらく脱出できませんでした。
それでも、こんな私に2人だけ付いて来てくれました。

2人に励まされる自分に気が付いた時、
今のままではこの2人すら失うと思い、最初からやり直そうと
ヒューマンネットワークを設立したのです。

このような出来事が無ければ今の私はありません。
本当に価値のある経験でした。
いろいろな方にご心配をかけましたが、その分、今あることに
感謝ししっかりと歩んでいかなければならないと考えています。

2010年6月 1日 11:05 | いろいろ気づいたこと | トラックバック(0)

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